IQテスト(WISC-V)の結果から分かる娘の今後と残酷な現実。

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もう1年前の話になります。
娘が自立の病、中学校不適合者になった時、家族内での解決は泥沼化すると判断し、第三者（私の両親・心療内科）をいれました。
今回は、心療内科で勧められたIQテスト(WISC-V)についての話になります。

IQテスト(WISC-V)の結果から分かる娘の今後

現在の娘(高1)についてです。

・高校進学で環境がガラッと変わったことにより、今は元気にやってます
・学校不適合者ではないかと心配しましたが、中学同様に友達も出来て楽しくやってます
・高校進学で少しずつ自立の病が解決していきましたが、これで解決しなかったら、更に第三者を入れて何とかするつもりでした。
※第三者＝「子供を殺してくださいという親たち」に出てくる押川さんのような方。なかなかいないとは思いますが…。
・放置はできません。親は勿論、兄弟にまで影響がでますので。

・偏差値を一段下げたことにより、勉強面では今のところは余裕あり
※勉強面で余裕がある理由はIQテストにより解明される
ちなみに、高校の先生は勉強が出来る子が好き。中学と違ってあからさまです。
これは、今年大学受験生だった高3兄も全く同じことを言ってます。

藁にも縋る思いで、片っ端から電話して娘を心療内科に連れて行きました。

出すぎた杭は打たれない

中学生の不登校。腹痛・頭痛を何とかしてあげたく嫌がる子を説得して病院に連れて...

今回は不登校・行き渋りの子と病院についてです。うちも例外なくですが、学校に行けない子を病院に連れていくのはなかなか大変なんです。うちも「行ったって意味がない」と言われました。でも、親は放置できず、藁にも縋る思いと言ったら失礼ですが、とにかく静かに見守るという姿勢にはなれませんでした。どっちがいいのかは分かりませんが、少なくともうちの場合、何かしてあげたい、しないと長いトンネルから抜け出せられないという気持ちが強かったです。ここで何とかしなきゃ、とんでもないことになるとか、自分を追い込んでいた...

上の内容を更新した時はIQテストの結果がまだでした。
1年経ってしまいましたが、当時の結果を手元にありますので書いていきます。

※臨床心理士の先生も子育て真っ只中の先生でした。
※本当は写真で見せたいのですが、（自惚れだと言われそうですが、）アレ☆なのでやめます。

まず、IQテスト(WISC-V)は全部で5項目あります。

１.	言語理解指数(VCI)：11〇言葉の概念をとらえ、言葉を使って推測する力
２.	視空間指数(VSI)：133 空間認識力や部分と全体関係の統合や合成などの能力
３.	流動性推理(FRI)：10〇視覚対象物の概念的関係を把握したり帰納的な推理をおこなう力
４.	ワーキングメモリー(WMI)：135 聞いた情報を記憶に一時的にとどめ、その情報を操作する力
５.	処理速度指数(PSI)：11〇目で見た情報を、素早く正確に、順序良く処理、識別する力

※同年齢集団の平均を１００としています

各項目の説明とデータを書きだしました。
ここから見えることを列挙していきます。

〇視空間の値が130超えていて高い
これは先生がテストした時にビックリしたと少し興奮気味で話してくれた内容になります。
・最近、一つ追加？された問題は、今まで出来た子はみたことがなかったのに、サッと答えてくれてビックリした。
・他の問題も正解率が高く、勉強が出来る子なんだろうと思った。

私も調べてみましたが、視空間の値が高いと数学や物理などの理系科目が強いらしいです。
当てはまってます。

〇ワーキングメモリーの値が130超えていて高い
想像どおり、勉強が得意になる理由になります。

〇流動性推理
これが一番低くて、平均ど真ん中でした
抽象的な思考力、論理的推論力が普通。
新しい問題に直面した時の解決力が普通のようですが、ここはそうでもないと思ってますが、どうなんだろう？

IQテストの全体値は、12〇で、非常に高い知能に分類されると報告書に書かれてました驚。
検査中の不手際で値が低く出てしまってるから、もう一度やったらもっと高い値が出るはず。
出来れば1年後に今度は成人で検査したいと言われましたが、中学卒業と同時に、心療内科も卒業したことと、楽しく学校にも行けてますので必要はないのかなとは思ってます。

自閉症スペクトラム(AQ)という検査もしてみた。

AQとは高機能自閉症やアスペルガー含む自閉症スペクトラムの検査
ということらしい。

家で質問に対してはい・いいえでチェックして持参しました。
私からみた娘に対しての回答も持参しました。

この結果にショック。
「想像力の乏しさの点数が高く、日常生活に何等かの差し障りがあるかも」と。
学校に行けなくて落ち込んでいる時に受けた検査だから？とか色々と思ったのですが、これから生きていく上で注意した方がいいのでしょうね。
この点について娘は、
冗談で言ってることを本気と思ってしまった時があって、友達に、「あれは冗談で言ってるんだと思うよ」って言われたことがあったと。
空気を読むとか、少し難しい点があるのかもしれませんが、友達には恵まれていたのでショックでしたね。
不登校を通して、自分をしっかり分析し、何が合ってて何が合ってないか？分かってるようですので、上手くやっていってほしいです。
※自己分析は大事。高校受験に間に合って、進路変更して本当によかったと思ってます。
※自己分析のお陰！！

結果を通して心療内科の先生に言われたこと

ここからは、各項目というより総合的な視点での話になります。
IQテストの結果がよかったことにより、かなり残酷な話もでてきます。
読める方のみでお願いします。

まず、背景として、心療内科の先生も育児中で子供もよくできるそうです。
そして、高学歴な層との関わりもあるみたいです。

１.

頭がいいから、周囲と合わないのではないか？
なぜ中学受験をしなかったのか？

ドキっとしましたね。
行けなくなった理由に、頭が悪い同級生が部活でイキりたく当たりが強かったというのもありましたので。
中3の数学の先生が頭が悪すぎて、自分の方が数学が出来る…。
高校数学は無知。今、サイトで何度もかいている、勉強しなくても先生になれる典型的なパターンでした。
若い先生です。

今は高校に入り、先生への尊敬もあって大丈夫そうです。
中学受験。前にも書きましたが、私はこのルートでよかったと思ってます。

２.

不安が強い子

どこかに書いたかもしれませんが、今後のアドバイスとしては、少し先を安心できるようにした方が上手くいく。
兄ルートだと潰れてそうです。

３.

ぶっちゃけ話

・医者や大企業には、発達障がい？を抱えた人は沢山いる
だから、AQテストに関しては、可能性としてだけだからショックを受ける必要はなし

・東大なんてIQテスト調べたら高い人だらけ

・お子さんは頭がいいので、結局、自分で色々と試行錯誤もできるでしょうし、何とか上手くやっていける。
周りだって助けてくれる。
逆は本当に大変。
←この話は後にケーキの切れない非行少年たちで出てくる境界知能の話だと後から分かりました。

サイトを立ち上げた頃の話ですが、行くもんに対して色々と書いている時期がありました。
お陰様で行くもんのメリットも理解は出来ましたが、コメント欄で、
「勉強が苦手な子も公文はいい」とありました。
ただ苦手なレベルではないと当時は受け取ってましたが、少なくともそのようなお子さんを行くもんのような環境に入れるのは、子供のメンタル的にどうなのかなと今なら返信しています。
学校でも行くもんでも、同じ思いをする子供の気持ちを考えないといけません。
頑張れば出来るというものでもない現実があることを考えると、行くもんは違います。

数年前、東大の祝辞で上野千鶴子先生が述べた言葉が話題になりました。
私もサイトで取り上げましたが、当時はまだこの意味があまり理解できていなかったかもしれません。

恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。
まだまだですが、それでも当時取り上げた時よりは理解できている気がしています。

中学では長老でして、色々と質問されます…。
高校受験・大学受験に向けた質問もされ、親は教育熱心だなって思うと同時に、良くも悪くも個を大事にする流れも感じています。
教育熱は高まるばかり。
IQがそのまま勉強の不出来に本当に直結するか実際は分かりませんが、このグラフの平均の分布にある子達は、環境や努力次第では高偏差値に近づける。
だから、親は必死になって子供にいい教育を受けさせたいと躍起になっているのかもしれません。
※娘は、IQテストがそのまま勉強の不出来なのか少し疑問な部分もあると言ってましたが、自信にはなったようです

サイト当初から、T大卒夫は、東大・京大は難しいと言ってました。
(今は、医学部の難しさも知りました。旧帝大レベルの医学部も同様に難しい)
ここを挑むのには、産まれ持った素質があるか見極めることが大事であって、そうでなければ、残酷ですが目指すには無理があるのかもしれません。